ウォーキング効果はカロリー消費だけではない。

ウォーキング効果はカロリー消費だけではない

ウォーキング1時間で約200キロカロリーを消費しますが

人が脂肪のみで1kg痩せるには、約7200キロカロリーを消費しないといけないと言われています。脂肪を燃やす運動で最も簡単で気軽にできるのがウォーキングです。ウォーキングは1時間で約200キロカロリーを消費します。
仮に1時間のウォーキングを30日間しますと、
200キロカロリー × 30日 = 6000キロカロリー
となり、一ヶ月に1kgも痩せないのでは。となり、うんざりしてしまい、継続できません。 200キロカロリーは、菓子パン半分程のカロリーですから、下手に計算してしまうとやる気も失せてしまいます。

しかし、ウォーキングの効果はカロリー消費だけではありません。数週間の入院を経験した方はお分かりになると思いますが、ほとんど歩かない状況が数週間続くと、立ち上がっただけで足の力が抜け、数歩も歩けない有様です。これは筋肉が衰えてしまい、自分の体重すら支えるのがやっとになってしまっているのです。このような例はいくらでもあり、腕に長くギブスをはめていると、完治してもスプーンすら重く感じたり、ヘルニアなどで腰を痛め、長くギブスを付けていると、腰周りの筋肉がギブスに頼ってしまい、筋肉が衰えてしまうなど、簡単に筋肉が落ちてしまう経験をした方もいることでしょう。

これが、寝たきりになってしまう恐怖の一つです。動くのが困難な為、寝た状態が続き、筋肉が落ちてしまう。筋肉が落ちるとリハビリすら困難になり、ますます寝たきりになってしまう。さらに筋肉が落ち、動きたいが動けない状態になり、身体を動かさないから、血の巡りが悪くなってしまう。一般に血行が悪いと言いますが、一度身体を壊し、寝たきりになってしまうと、さらに筋肉が落ち、血行が悪くなる悪循環が続き、二度と起き上がれなくなってしまいます。病院や老人ホームで、多少無理をしてでもリハビリをするのは、このような理由からです。

ウォーキングのカロリー消費量に不満を感じる人もいるかもしれませんが、体重を支えて前方に押し運ぶという動作は、立派な筋力トレーニングであり、下半身全体を使い、腰をひねり、腕を振り、酸素をたっぷり吸い込んで吐き出すという動作は、全身の血の巡りを良くし、適度な筋肉を付け、ストレッチにもなり、ついでにカロリーまで燃やしてくれる非常に健康的な運動です。また、高重量の筋力トレーニングのように、「さあ、やるぞ!」と、覚悟を決めてストイックになる必要もありません。

身体を壊し、寝た状態が続くと、筋肉が衰え、ますます寝たきりになってしまう悪循環に陥ってしまうと書きましたが、ウォーキングはその間逆です。(筋トレや各スポーツのトレーニングでも同様です) ウォーキングを続けると、少しづつですが筋肉が付き、心肺機能も高まります。回数を重ねると、身体をひねる余裕ができ、足を高く上げたり、歩幅を広げたり、ジョギングをしたりと、どんどん身体能力が高まり、消費カロリーも少しづつ増えていきます。

カロリーの消費量に惑わされず、ウォーキングはもちろん、地味な筋力トレーニングを続けることが、理想の体型に近づけ、健康的な身体になる方法です。

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