筋肉がエネルギーを燃やす仕組み。脂肪燃焼について。

筋肉がエネルギーを燃やす仕組み

エネルギーの燃える簡単な仕組み

エネルギーは身体の中にある、ミトコンドリアというエネルギーを燃やす発電所のような物質に、主に筋肉の繊維が通り道になって、エネルギー源である、「酸素」・「糖質」・「脂肪」を運び込みます。すると、ミトコンドリアがそれらをエネルギーとして燃やしてくれます。当然、脂肪も燃えるので痩せていきます。それでは普段運動していない人でも、効率よくエネルギーを燃やせる順序を説明していきましょう。

柔軟運動(ストレッチ)は脂肪の燃焼にも有効

かなりの運動不足の人は、軽い筋トレも出来ないかもしれません。そういう人はまずゆっくりとストレッチをしましょう。特にひねりのある動きは運動不足の人には効果的です。柔軟性のある人は筋肉の繊維も綺麗に伸びているので、エネルギーを燃やすミトコンドリアにスムーズに、「酸素」・「糖質」・「脂肪」が運び込まれ、効率良くエネルギーを燃やしてくれます。

軽い筋トレもきついという人はまず、ゆっくりとカラダを伸ばして、ひねって、少しずつ柔軟性をつけて基礎代謝を上げていきましょう。もちろん普段運動している人も、柔軟運動はとても有効です。しっかり身体を伸ばして、さらに基礎代謝を上げましょう。

【柔軟運動(ストレッチ)の注意点】
筋トレ以外にも様々なスポーツ、格闘技はストレッチを最初に行うのは常識ですが、もちろん筋トレも始める前にしっかりとストレッチをしましょう。ストレッチはゆっくり、じわじわと筋肉やスジを伸ばすのが正しく、「イッチニー、サンシー。」と、ヒョイヒョイ勢いをつけて行うのは非常に危険です。特に寒い冬は筋肉やスジが硬く、勢いで伸ばした瞬間にスジを切ってしまう事もあるのです。もちろんストレッチをせずに、筋トレやその他の運動を行うのも危険です。
【管理人自身、スジを切った経験が・・】
自分は身体を伸ばさずに、普段やり馴れている、前蹴上げという蹴りを、ヒョイっとした瞬間に右の太ももとお尻の間のスジを、ブチッと切った事があります。本当に、「ブチッ」と嫌な音がします。激痛で数日である程度痛みは引きますが、数ヶ月は痛く足も上がりません。勢いで伸ばすストレッチでも同じ危険性があります。ゆっくりとじわじわ伸ばしましょう。

筋トレで筋量を増やし、もっと脂肪を燃焼させよう

筋肉が、エネルギーを燃やすミトコンドリアに、「酸素」・「糖質」・「脂肪」を運ぶルートになることは説明しましたが、筋肉の量、筋量が少ないと、そのルートが一本や二本しかないことになります。ところがトレーニングで筋肉が付き、筋量が増えると、そのルートが四本、五本と増えていき、当然ミトコンドリアに、「酸素」・「糖質」・「脂肪」を運ぶ量が増え、どんどんエネルギーを燃やしてくれるわけです。これが筋肉が付くと基礎代謝が上がる理由です。

筋量を増やすのは10回から13回できつくなる運動になります。ですが、きっちり、「10回だ!」と、決め付けなくて構いません。初めは回数よりも、「もうキツきつくて上がらない!」というとこまですることが大事です。このようなトレーニングでは主に、「白筋」と呼ばれる筋肉が付きます。白筋は糖をエネルギーに使い、瞬発力に優れ、力の元になります。スプリンター(短距離走の選手)に多い筋肉です。筋肉は簡単に付くものではありませんが、勝手にエネルギーを消費してくれる有難い存在です。地道にトレーニングを続けましょう。

筋トレで筋持久力を付けて、もっともっと脂肪を燃焼させよう

筋持久力とは、同じ動作を延々と出来る持久力の事です。何百回もしなくても構いませんが、30回から数十回できつくなる負荷をかけて鍛えます。このようなトレーニングでは、「赤筋」と呼ばれる筋肉が付きます。赤筋は脂肪をエネルギーに使い、長時間動かしても疲れない筋肉です。マラソンランナー(長距離走の選手)に多い筋肉です。筋量が付くとエネルギーを燃やすミトコンドリアに、「酸素」・「糖質」・「脂肪」を運ぶルートが増える事は説明しましたが、筋持久力が付くと、エネルギーを燃やすミトコンドリアの数が増えていきます。そうすると、ひっきりなしにエネルギーを燃やしてくれます。

重い負荷で筋量を増やし、数十回出来るトレーニングで筋持久力を付け、基礎代謝をさらに上げる・・・と、非常に面倒臭いようですが、簡単にヒョイヒョイ出来てしまうような、軽い筋トレでなければ確実に筋肉は付いていくので、初めはいちいち筋量を増やそうとか、筋持久力を付けようとか意識しなくても、じっくり筋肉を付ける事だけを意識して、トレーニングすれば十分です。

また、「筋肉は付けなくて、痩せるだけでいい。」と思っている女性も、「筋肉が付けば、このような理由で痩せるんだな。」と、理解していれば、「筋力トレをやってみよう。」という気に少しでもなるかもしれません。ちなみに男性は、より筋肉を付け、がっちりしたカラダやカッコいいカラダを目指しているだけで、いちいち基礎代謝がどうたら・・・とか考えている人は、ほとんどいないようです。女性は痩せる為、男性は筋肉を付け、たくましくなる為にと、男女の筋トレに対する考えの違いもあるようです。

有酸素運動でさらに脂肪の燃焼を

筋トレと並行して有酸素運動を行うことで、さらに脂肪を燃やしましょう。なにやら筋トレしてジョギングして・・・と随分忙しいですが、ウンザリしない程度にしないと長続きしません。嫌になったら、少し間を置いて、トレーニングがストレスにならないように、工夫しましょう。

また、ダイエットサプリメントを並行して摂るのも構いませんが、あくまで、「筋力トレーニングで筋肉を付け、基礎代謝を増やし、有酸素運動で酸素をたっぷり吸い込み、ガンガン脂肪を燃やす。」これを絶対の基本とします。そうすれば、少しずつですが確実に痩せていき、基礎代謝も増えているので、リバウンドもありません。非常に地道な行動ですが・・・毎日少しでもトレーニングをしているのと、ただ痩せたいとだけは思い、「明日から動けばいいや・・・」と、結局毎日何もしないのとでは、数ヶ月、数年後の体型が全く違います。諦めず気長に頑張りましょう。

筋力トレーニング(ウエイトトレーニング)でダイエット。動いて痩せる!筋トレは時間はかかりますが、リバウンドの少ない効果的なダイエットにもなります。